ホラーな夢

今朝は、おそらく1,5時間は惰眠に費やしてしまった。
その間見た夢といったら、まるでスティーブンキングの小説を映画化したようなひんやりするものだった。
出演は私とベニシアさんである。
(ベニシアさんは京都で築100年の古民家に暮らし、200種類以上のハーブを育て生活に活用したり
何でも手作りしちゃうとても知恵のあるすてきなお方だ)
場所は見知らぬ外国の地。都会。車の排気や近くの工場からの汚染された煙で空気は澱み濁ってみえた。
夕暮れ時、人がほとんどいないが大型車がびゅんびゅん通り過ぎるやや古びた大きな道路のはじっこを
二人とも両手に重い荷物を持ち、何かしゃべりながら早足で進んでいく。(二人とも笑顔が全くない)
上を見ると高速道路が走っていた。
私とベニシアさんは親戚という設定であり、他の親戚の葬式か何かで、これから一緒に宿泊する宿に移動中だ。

このあと、DVDでスキップするような感じで、場面は宿泊する部屋に切り替わった。
薄暗い和室だった。荷物を降ろして片付けをしていると、洗面所から戻ってきたベニシアさんは顔面蒼白で
「なんか この部屋 きもちわるい‥」

見てはいけないものでも見てきた様な感じで、それを聞いて私もなんだか気持ちが悪くなった。
何か変なものでも見えたのかと聞くと、見えたのではなく雰囲気的なものだと言うので、
今日はしょうがない、もう夜だし、我慢しようと言って、荷物の片付けを続けていた。

ふと、ベニシアさんが、大きな座卓の下に私たちのものではない大きな、緑色で傷だらけのトランクを見つけた。
「あら 忘れ物?フロントに届けなきゃ」と言って、ベニシアさんがトランクに手を伸ばした。
トランクは初めから蓋が少し開いていて、ベニシアさんがちょっと触るだけで中の物が見えたようだ。
無言で伸ばした手を素早く引っ込めたベニシアさん。顔が強張って震えている。
小さい声で私に、「はやくここを出なきゃ」と言いだして、部屋の出口まで私の手をぐいぐい引っ張っていった。
部屋を出るには靴を履かなくてはならないが、どこへしまったのか靴がなかなか見つからない。
私は、いつも持っているお財布が入った小さなポシェットを身につけたままだったので、
部屋の出口に置いたままにしていた荷物を急いで持ち、履物をどうしようか分別している最中に、目が覚めた。
トランクには何か恐ろしいものが入っていたようだ。
それは、ついさっきまで生きていたかのような生々しい死体ーーー!
猟奇殺人の現場に出くわしたか、トランクには人間のような形をした体の一部と切り落とされた頭部。
トランクの開いた蓋の隙間から目玉がふたつ、こちらをじっと見ていた。